【2026年最新】大阪のハンドメイドマルシェ出店ガイド。主催者が教える「失敗しないイベントの選び方
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はじめまして。私は大阪・堺市で18年間「雑貨屋AJUKAJU(アジュカジュ)」を営み、13年間「雑貨村」というハンドメイドマルシェを主催している松本と申します。
近年、大阪では毎週末のように各地でマルシェや手作り市が開催されています。
副業ブームや「推し活」ならぬ「作家活」の影響もあり、ハンドメイド作家としてデビューする方は年々増え続けています。
しかし、選択肢が増えた分、こんな悩みも増えています。
- 「イベントが多すぎて、どこに出店すればいいか分からない」
- 「せっかく準備したのに、雨天中止になってショック…」
- 「大規模なイベントに出たけれど、埋もれてしまって誰とも話せなかった」
この記事では、100回以上のイベント主催経験を持つ私が、「大阪で長く活動できる作家になるための、正しい出店場所の選び方」を徹底解説します。
特に、天候リスクが増している2026年以降、なぜ「屋内マルシェ」を選ぶべきなのか?その理由を詳しくお伝えします。
1. 大阪のハンドメイドマルシェ事情(エリアと特徴)
大阪のハンドメイドイベントは、大きく分けて3つのタイプがあります。ご自身の作品スタイルや経験値に合わせて選ぶことが大切です。
【1】ドーム・展示場クラス(大規模)
「アート&てづくりバザール(てづバ)」や「クリーマクラフトパーティ」などが有名です。
- 特徴: 出店数が数百〜千規模。来場者も万単位。
- メリット: 圧倒的な集客力。プロやバイヤーの目に留まる可能性がある。
- デメリット: 出店料が高い(1万円〜数万円)。競争率が高く、ディスプレイや世界観を作り込まないと素通りされる。
【2】公園・屋外広場クラス(中〜大規模)
「ロハスフェスタ」や各地の公園マルシェなど。
- 特徴: 開放感があり、ピクニック気分のお客様が多い。フードトラックなども充実。
- メリット: ファミリー層に強い。通りすがりの新規客が見込める。
- デメリット: 天候に大きく左右される(雨、強風、猛暑、寒波)。 商品が砂埃で汚れるリスクがある。
【3】地域密着・セレクト型クラス(小〜中規模)
私たち「雑貨村」や、神社の手作り市などがここに含まれます。
- 特徴: 主催者のカラーが濃く、ファン(リピーター)が定着している。
- メリット: 出店料が手頃(3000円〜)。 主催者やお客様との距離が近く、濃いファンを作りやすい。
- デメリット: イベント自体の知名度や集客力は、開催場所や主催者の発信力に依存する。
2. 作家泣かせの「大阪の天気」。2026年は「屋内」が正解である理由
ここ数年、私たち主催者が一番頭を抱えているのが「異常気象」です。
大阪の夏は危険なほどの猛暑になり、春や秋でもゲリラ豪雨や突風が頻発するようになりました。
屋外マルシェへの出店には、常に以下のリスクがつきまといます。
- 中止のリスク: どんなに準備しても、台風一つで全てが水の泡になります。
- 作品の劣化: 湿気、直射日光、砂埃は、繊細なハンドメイド作品(アクセサリー、布小物、ドライフラワーなど)の大敵です。
- 体力の消耗: 暑さ寒さの中での搬入出や接客は、想像以上に体力を奪います。笑顔で接客できなければ、ファンはつきません。
そこで、私たち「雑貨村」は決断しました。
「2026年以降、雑貨村は『天候に左右されない屋内開催』をメインにする」と。
3. 大阪・堺発「雑貨村」が選ぶ、おすすめの屋内開催会場3選
私たち雑貨村では、出店者様が安心して作品を披露でき、お客様が快適にお買い物できる「環境」を第一に考え、以下の会場を選定しました。
これから大阪で出店場所を探すなら、ぜひチェックしてください。
(1) 堺市産業振興センター(なかもず雑貨村)
大阪メトロ御堂筋線・南海高野線「中百舌鳥(なかもず)」駅から徒歩圏内。
- おすすめポイント: とにかく「搬入出が楽」です。専用の搬入口があり、台車を使ってスムーズにブースまで運べます。屋内ホールなので空調も完備。初心者の方がデビューするのに最適な、優しい会場です。
(2) 大阪市中央公会堂(中之島)
大阪のシンボルであり、国の重要文化財。
- おすすめポイント: 何と言っても「ブランド力」と「映え」です。レトロで重厚な建築の中で自分の作品を並べる体験は、作家としての自信に繋がります。インスタグラム等のSNS発信でも、背景が美しいだけで作品の価値がグッと上がります。
(3) 岸和田市立浪切ホール(多目的ホール)
南大阪(泉州エリア)を代表する大型ホール。
- おすすめポイント: 天井が高く開放感がありながら、完全屋内という安心感。南大阪エリアの感度の高いお客様が多く来場されます。ファッションショーや音楽イベントと絡めた演出も可能です。
4. 他のマルシェとは違う!「雑貨村」ならではの出店メリット
ただ「屋内で開催する」だけではありません。
18年続く雑貨屋店主が企画するイベントだからこそ、作家さんの「痒い所に手が届く」工夫を凝らしています。
【メリット1】「ぐーるぐる商材」で会話が弾む
通常の作品販売に加え、制作で余った資材やパーツ、什器、B品などを「ぐーるぐる商材(資源循環)」として販売OKにしています。
「これ、何に使ってたんですか?」「実は…」といった会話が生まれやすく、口下手な作家さんでも自然とお客様と仲良くなれます。
【メリット2】孤独にさせないサポート体制
大規模イベントのような「事務局からのメール一本」だけの関係ではありません。
主催者の松本も会場内におりますので、設営やディスプレイなどで分からないことがあれば、見かけた際にお気軽にお声がけください。可能な範囲でアドバイスさせていただきます。
「みんなで村を作る」という一体感が、リピーター出店率の高さに繋がっています。
【メリット3】什器レンタルの充実
テーブルや椅子など、持ち運びが大変な什器のレンタルも行っています(会場による)。
「電車でスーツケース一つで出店したい」という方も大歓迎です。
5. まとめ:大阪で長く愛される作家になるために
ハンドメイドブームで、大阪にはたくさんのイベントがあります。
しかし、「出店料を払って、ただ場所を借りるだけ」のイベントでは、作家としての成長は止まってしまいます。
- 天候に怯えず、万全の状態で作品を見てもらえる環境。
- 主催者や他の出店者と繋がり、情報交換ができるコミュニティ。
- 「またあなたに会いたい」と言ってくれるファンができる場所。
そんな場所を求めているなら、ぜひ一度「雑貨村」へ遊びに来てください。
まずは見学からでも構いません。そして「ここなら楽しめそう」と思ったら、ぜひ出店エントリーをしてみてください。
あなたの素敵な作品が、大阪の、そして堺の皆様に届くお手伝いができることを、心から楽しみにしています。
